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和食さと社長の息子とは?3代目・重里政彦氏が築く家業継承と外食王国の未来戦略

和食ファミリーレストラン「和食さと」を全国展開するSRSホールディングスの現社長・重里政彦氏。創業者の孫、2代目社長の次男として家業を継いだ彼は、どのような経営哲学で和食レストラン日本一の地位を築き上げたのでしょうか。

単なる"お坊ちゃん社長"ではない、外部経験を活かした大胆な改革と、現場密着型の経営スタイルに迫ります。リーマンショック直後の困難な時代に入社し、「さとしゃぶ」の大ヒットで会社を救った彼の経営手法は、家業継承を考える後継者候補にとって貴重な学びとなることでしょう。

和食さと現社長・重里政彦氏は創業者の孫にあたる3代目

和食さとを運営するSRSホールディングスの現社長・重里政彦氏は、1968年5月25日生まれの創業者・重里進氏(1934年生まれ)の次男です。創業者から数えて3代目の経営者として、2017年から同社の社長を務めています。

重里政彦氏は創業者である父について「とにかく、怖い人だった。仕事一本っていうか。私は、子どもの頃からできるだけ父に近づかないようにしていたくらいです」と振り返っています。創業者の重里進氏は1993年に急逝し、その後は長男の重里欣孝氏(1958年3月22日生まれ、現会長)が2代目社長として経営を引き継ぎました。

家業継承のパターンとしては、創業者→長男→次男という珍しい形での経営継承となっています。重里政彦氏自身も「次男ということもあったのだろう。事業を継ぐつもりも、さらさらなかったようだ」と述べており、当初は家業を継ぐ意識は薄かったことがわかります。

コグマ(投稿者)
コグマ(投稿者)

家族が代々経営に携わり、事業もいい感じなのはいいですね。

なぜ息子が社長に?外部経験を積んだ異色の経歴

重里政彦氏が家業を継ぐまでの道のりは、一般的な同族企業の後継者とは大きく異なります。東京大学理学部獣医学科を卒業後、1993年に大手商社のトーメン(現・豊田通商)に入社し、2003年まで同社で勤務した後、アリスタライフサイエンス株式会社に転職するなど、15年間にわたって外部企業での経験を積みました。

この外部経験こそが、後に同社の経営改革において重要な役割を果たすことになります。「私は、兄のサポートを行うという思いで入社します。当初は、海外戦略が、私の主戦場になるはずでした」と語っているように、商社での国際的な経験を活かした海外展開を担当する予定でした。

しかし、2008年のリーマンショックによって状況は一変します。入社直後にリーマンショックが起きて、会社が非常に厳しい状況に陥り、主要事業である「和食さと」の事業責任者にいきなり就任することになったのです。

コグマ(投稿者)
コグマ(投稿者)

まったく違う業種の大学に進学したのになぜ家業を継ごうろおもったのですかね〜

危機から救世主へ:「さとしゃぶ」で起死回生を図った経営手腕

重里政彦氏が真価を発揮したのは、会社が最も困難な状況に陥った時でした。10億円の経費削減という大胆な改革案を打ち出し、当時の売上約250億円に対して4%以上という大幅な削減幅を目標に設定しました。

この改革の目玉となったのが、2009年6月に開始した「さとしゃぶ」(120分しゃぶしゃぶ食べ放題)の提供です。初日にある店舗で食材が不足するほどの状況を目にしたときには「これが顧客が待ち望んでいたものだ」と、大変嬉しく、店の前に行列ができていた光景は一生忘れられませんと当時を振り返っています。

この「さとしゃぶ」を起爆剤に「和食さと」がV字回復を果たし、同時に重里氏の実力を内外に示すことになりました。単なる二世経営者ではなく、外部での経験と現場感覚を併せ持つ経営者としての資質を証明したのです。

改革者として挑んだ「脱・自前主義」と新業態開発

重里政彦氏のもう一つの大きな功績は、同社の伝統的な「自前主義」からの脱却です。「うちの会社は昔からそうですが、とにかく自前主義なんです。だから、この時も、『なんでFCに』って話がでたのは事実です。しかし、兄の欣孝社長が押し切ります」と述べているように、2010年に同社初のFCブランドとして「かつや」への加盟店参加を実現しました。

さらに、自社ブランドとして「さん天」(天丼・天ぷら専門店)の開発にも着手し、現在第二の主力ブランドに育てています(2025年時点で全国約100店舗超)。この新業態開発は、重里氏が直接指揮を取って進められました。

「私自身は、外部で育った人間です。親父にもできるだけ近づかなかったから、飲食とはなにか、なんて話をされたこともない。でも、外部で育った人間だからできることもある。兄は、そんな私に賭けてくれたんだと思うんです」という言葉からは、外部経験を活かした改革者としての自信がうかがえます。

従業員ファーストの経営哲学を実践する3代目社長

重里政彦氏が社長就任後に力を入れているのが、働き方改革と従業員満足度の向上です。飲食業ではおそらく初めてだと思いますが、7日間連続休暇制度を導入し、今では7連休を取らせない管理職は、社内で批判されるような風潮すら高まっています(2024年時点で継続実施)。

また、新入社員が独身で30歳までの場合、本社勤務ならどこに住んでも会社から補助や手当があり、本人の負担は実質1万円という手厚い住宅支援制度も導入しています。

「従業員を幸せにできなければ、お客さまを幸せにすることはできないと思っています」という経営哲学は、人手不足が深刻な外食業界において、持続可能な成長を実現するための重要な戦略となっています。

コグマ(投稿者)
コグマ(投稿者)

お客と授業員をどちらかというのは良くなと思っています。
従業員を大切にすることでサービスの質の向上につながると自分は思っています。

まとめ:家業継承の新しいモデルケースとして

和食さとの現社長・重里政彦氏は、単なる創業者一族の息子という枠を超えた経営者です。外部での豊富な経験、危機に際しての的確な判断力、従業員を大切にする経営姿勢により、和食レストラン日本一の地位を確固たるものにしました。

家業継承を考える後継者にとって、重里氏の経歴は多くの示唆を与えてくれます。創業者の理念を受け継ぎながらも、時代に合わせた大胆な変革を恐れない姿勢こそが、長期的な企業成長の鍵となることを証明しているのです。

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